Googleが新たに導入したPassage Indexingとはなにか?

tanakamiho

【重要】本記事は2020年12月時点の情報を基に執筆しています。記事公開当時は発表されたばかりだったPassage Indexingは、その後、2021年2月10日に米国の英語検索結果を手始めに正式展開が始まり、現在ではGoogle公式のSearch Centralドキュメント「A guide to Google Search ranking systems」(2025年12月更新確認)において、廃止された仕組みではなく、現役の主要ランキングシステムの一つ「Passage ranking system」として明記されています。以下ではまず現在の状況を解説したうえで、発表当時(2020年)の内容を参考情報として掲載しています。

現在のPassage Ranking(旧Passage Indexing)について

Passage Ranking(旧称Passage Indexing)は、2021年2月10日の米国英語検索結果への導入を皮切りに順次展開され、その後多言語・多地域へと拡大していきました。現在ではGoogleが公式に公開している検索ランキングシステムの解説ページにおいて、稼働中の主要ランキングシステムの一つとして明記されており、導入から数年が経過した今も廃止されたことはありません。

ページ単位でインデックスを行うという基本方針は当初から変わっておらず、ページ全体の情報を踏まえたうえで、特に関連性の高い一部分(パッセージ)を評価に用いる仕組みとして定着しています。導入から年数が経った今も、質の高い情報を過不足なく記述したページを正しく評価するための土台技術として機能しており、ヘルプフルコンテンツシステムやE-E-A-Tなど、その後に追加された品質評価の仕組みと併せてGoogleのランキング全体を支えています。

なお、Google自身が説明している通り、この仕組みはページとは別にパッセージ単位で独立してインデックスするものではなく、あくまでもページ単位でのインデックス・評価を前提とした上でのランキング要素です。したがって、以下の参考情報で触れている「ページ単位でのインデックス」という基本方針は今も変わっていません。

(参考)2020年12月発表当時の解説

2020年10月15日、Googleが「Search On 2020」にて、ランキングシステムの改良を目的としたPassage Indexingの導入を発表しました。

Passage Indexingは端的にいえば、ニッチなクエリに対する関連性の高い情報をページ内の文節レベルでインデックスする技術です。

2019年、自然言語の理解にBERTモデルを導入したことで注目を集めたGoogleのアップデートですが、今回のアップデートはSEO対策やランキングシステムに何らかの影響を与えるのでしょうか。以下では発表当時のPassage Indexing について詳しく解説しています。

1.Passage Indexingとは

Passage Indexingとは、Googleが導入したランキングシステムの改良のことです。

Passage Indexingの導入によって、Googleの検索エンジンはページ内の特定の一部分(一文や段落)をインデックス(索引)して、ニッチなクエリに対する関連性を評価できるようになりました。

一般的にgoogleはページ全体を評価し検索結果を返していますが、Passage Indexingの導入によりページ内の一部分だけを評価して検索結果を返すという動きもするようになります。

2.Passage Indexingの評価

これまで Google は検索KWとページ全体での関連性を評価して検索順位に反映させていました。

例えば、「SEO やり方」と検索した場合、「SEO内部施策の方法」「SEOコンテンツの作成方法」「SEO外部施策の方法」について網羅的に記述された「ページA」が検索結果面に表示されます。これは「SEO内部施策の方法」「SEOコンテンツの作成方法」「SEO外部施策の方法」について網羅的に記述されたページに検索ユーザーが知りたい情報が詰まっていると判断して上位に表示されます。

3.強調スニペットとは何が違うのか

部分的な要素での検索結果への影響と考えると強調スニペットと同じでは?と考える方もいると思います。

確かによく似ている仕組みだと思いますが、強調スニペットはあくまでページ全体の関連性を評価したうえで、最も適切と思われる部分を表示する機能です。

対してPassage Indexingは完全に部分的な関連性を評価するランキング要素になります。

4.Passage IndexingがSEO対策に与える影響

Passage Indexingの目的は「埋もれていた情報をニッチなクエリと結びつけること」にあります。

したがって、ターゲットキーワードやトピックに対して最適な見出しを組み、適切な量の情報を網羅する従来のSEO対策を続けて問題ありません。

つまり、「Passage Indexing SEOといった特別な対応は必要ない」です。

とはいえ、Passage Indexingは埋もれた情報をインデックスするのに役立つため、「これまでSEO対策に力を入れていないが、質の高い情報を記載していたページを上位表示させる可能性がある」と推測できます。

SEO対策を変化させる必要はないが、SEOへの影響は多少あると考えるのが正しい認識です。

Passage Indexingはランキングシステム改良のために導入されたランキング要因の1つであるため、インデックスシステムの変更ではありません。Googleの検索エンジンのインデックス単位はこれまで通り「ページ単位」となります。

5.検索結果の 7 %に影響

GoogleはPassage Indexing導入によって、検索結果に7%の影響が出るだろうと言及しています。

全世界で7%ですからかなりの変動になると予想されます。

7%の影響は極端な説明をすると、これまでは大雑把な検索結果だったものがより精度の高い検索結果になり、今まで「月2万円でできるSEO やり方」で上位表示されていた「ページA」が今後は表示されず、代わりに「ページB」が上位表示されるようになります。

Passageとは「意図しないKW」です。

対策したKWでは上位表示できなかったが、一部のユーザーが求める情報を記載していることをGoogleが評価し「意図しないKW」で上位表示される可能性があります。

そうなると全く関係のなかったKWや、意図しないKWからの流入獲得の可能性が広がります。競合が強くて上位表示できなかったコンテンツが、今後は細部までインデックスされることで今まで以上にコンテンツを正当に評価してもらえる可能性が出来たと考えていいかも知れません。

まとめ

Passage Ranking(旧Passage Indexing)は2021年に本格導入されて以降、今日までGoogleのランキングシステムの一部として稼働を続けています。発表当初と同様、これによって特別なSEO対策が必要になるわけではありません。ターゲットとするキーワードやトピックに対して、見出しを整理し、必要十分な情報を過不足なく記述するという王道のSEO対策を続けることが、現在も変わらず有効です。

Passage Rankingの存在は、Googleの検索エンジンが「広大な情報の中から本当に役立つ部分を見つけ出す」能力を持っていることを示しています。自社コンテンツを作成する際は、小手先のテクニックに頭を悩ませるよりも、ユーザーの疑問に対して明確に答えられる構成を心がけることが、結果的に現在のGoogleの評価ロジックとも相性が良いと言えます。

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