インフルエンサーPRが変わる?Instagramにタイアップタグ設置が義務化されるかも?
【重要】本記事は2020年当時、Instagramのタイアップ投稿タグ(ブランドコンテンツタグ)が「今後義務化されるかもしれない」という動向を基に執筆したものです。その後、有料パートナーシップ(タイアップ投稿)タグはすべてのユーザーが利用できる機能として開放され、報酬を受け取って行う投稿にはこのタグの使用がMetaのポリシー上必須とされる、確立された標準機能となっています(2026年8月時点)。以下では当時の経緯を参考情報としつつ、現在も変わらず有効なタグの基本的な使い方を解説します。
2017年8月29日(米国時間)に正式にリリースされた「タイアップ投稿タグ」機能。この機能はフォロワーに対して、その投稿が広告主とタイアップしているPR投稿であることを明確に示すためのものです。
それ以外にもインフルエンサー(投稿主)、広告主双方が投稿の詳細なインサイトを閲覧できる、また広告主は投稿を承認制にしてブランドの価値を維持できるといったメリットがあります。
そこで今回は、Instagramタイアップタグについて詳しく説明をします。
1.Instagramがインフルエンサー施策ルールの厳格化を発表
Instagramは、10月中旬にCMA(イギリスの競争・市場庁)の調査を受け、インフルエンサーが広告主から報酬・インセンティブを受け取っていることをInstagram投稿に明記することに同意しました。
この決定により今後Instagramを活用したインフルエンサーマーケティングのルールが厳しくなることを意味しています。
発表によると
・製品またはサービスを宣伝するために何らかの方法でインセンティブが与えられているかどうかを確認するようユーザーに促し、そうであれば、この事実を明確に開示するようにユーザーに要求します
・「有料パートナーシップ」ツールをすべてのユーザーに拡張します。これにより、投稿の上部に明確なラベルを簡単に表示できます
・ユーザーが自分の投稿が広告であることを明確に開示していない可能性がある場合を特定し、それらのユーザーを宣伝されているビジネスに報告するように設計されたテクノロジーとアルゴリズムを使用する
としており、ステマ防止などのメリットもあります。なお、この対応はすでに実施済みで、有料パートナーシップタグは現在すべてのユーザーが利用できる標準機能となっています。
2.タイアップタグとは?
今回の発表で注目されている機能としてタイアップタグがあります。インフルエンサーが企業のPRをしているとフォロワーに明示するために備えられたものです。Instagramでインフルエンサーマーケティングをする際には必須の機能となっています。
タイアップタグをつけて投稿をするとプロフィール名の下に「●●(ビジネス名)とのタイアップ投稿」と表示されるためユーザーに企業とインフルエンサーの関係性が明確となります。
ただし、企業とインフルエンサーの関係性を明示するために、ハッシュタグやテキストでの関係性を示す必要がなくなるという意味ではありませんので注意してください。
3.タイアップ投稿タグの特徴とメリット
Instagramのタイアップ投稿タグは主に以下のメリットがあります。
3-1.企業・ブランドとインフルエンサーとの関係性を明示できる
ブランドコンテンツのタイアップ投稿タグの一番のメリットは、企業とInstagram上でPRを依頼しているインフルエンサーとの関係性を明示できることです。
これにより、ユーザーはPR投稿であることが簡単にわかります。
3-2.タグから企業のInstagramページへと遷移させることができる
企業・ブランドとのタイアップ投稿タグから、ブランドのInstagramページへユーザーを遷移させることができます。
タイアップ投稿タグをクリックすることで、ブランドのInstagramプロフィールページへ遷移することができます。
これにより、閲覧したユーザーはPRされている商品やブランドについてさらに詳しく知ることができるようになります。また、企業・ブランド側としても、ユーザーが興味をもってくれている熱量の高い状態で自社のInstagramページへ来てくれることで、ビジネスチャンスを広げやすくなるのです。
3-3.インサイト機能によりタイアップ投稿やビジネスパートナーのパフォーマンスをチェックできる
企業・ブランドは、タイアップ投稿タグをつけているインフルエンサーの投稿パフォーマンスを確認することができるようになります。
これはFacebookインサイト機能から見ることができます。
インフルエンサーによるPR投稿の結果を分析することで、PDCAサイクルを回し、次回以降のマーケティング戦略に活用可能です。
インフルエンサーのパフォーマンスも把握できるので、ビジネスパートナーとして今後も継続してPRを依頼するか否かを判断材料が増えるのもメリットです。
3-4.ブランドセーフティが確保される
インフルエンサーがブランドコンテンツのタイアップ投稿タグを利用するには、そのブランドから事前に承認が必要です。
たとえば、ブランドがイメージしたい雰囲気と異なるインフルエンサーが勝手にタイアップ投稿をすると、ブランドイメージが損なわれる可能性が出てきます。それを防ぐための承認システムです。
企業は自社ブランドをPRしてもらうインフルエンサーを選定できるので、タイアップ投稿タグが悪用されずに済むのもメリットが大きいでしょう。
4.Instagramストーリーズもより重要に
広告投稿は、通常の投稿がほとんどです。Instagramストーリーズは一般ユーザーに人気がありますが、24時間で投稿が消えてしまうため効果検証がしにくいのが難点で、タイアップ投稿には適していませんでした。しかし広告効果が検証できるタイアップ投稿タグが普及すれば、Instagramストーリーズでの広告も増えることが予想されます。
実際、ストーリーズに広告を出稿したゼクシィは、獲得アクション数がこれまでの2.1倍、アプリのインストール数3.1倍を達成しました。
これは企業アカウントがストーリー広告を出稿した場合の事例ですが、Instagramストーリーズの広告効果の高さが伺えます。さらに投稿主がインフルエンサーとなれば、この結果以上の効果を見込めるかもしれません。今後、Instagramストーリーズへのタイアップ投稿依頼は、通常の投稿よりも増える可能性があるでしょう。
5.タイアップ投稿タグの導入の仕方
ブランドコンテンツのタイアップ投稿タグを導入する手順を解説していきます。
導入にはInstagramのビジネスアカウントに移行しておく必要がありますのであらかじめ準備しておいてください。また、Instagram(Facebook)のブランドコンテンツポリシーを遵守している必要がありますので確認しておきましょう。
5-1.企業側のタイアップ投稿タグの承認方法
Instagramアプリを開き、自社Instagramの右上のメニューバーより、「設定(歯車マーク)」→「ビジネス」→「ブランドコンテンツ」とすすみます。「タグ付けを手動で承認」をON(青色)にし、「承認済みのビジネスパートナー」の項目をクリックし、PRを依頼したいインスタグラマーを検索してタップして選択します。
間違ったアカウントを選択した場合、「承認済みのビジネスパートナー」よりアカウント横の「削除」ボタンより削除してください。これでタイアップ投稿タグの承認方法は完了です。
インフルエンサー側から行われたタイアップ投稿タグの申請依頼は「タグ付けリクエスト」から確認できます。アカウントを確認して「承認」しましょう。
5-2.インフルエンサーのタイアップ投稿方法(通常編)
企業からタイアップ投稿タグの承認を受けたインフルエンサーは、投稿にタグが付与できるようになります。通常のように、Instagram上で写真や動画を撮影・作成します。キャプションや位置情報を入力する画面の下部にある「詳細設定」クリックします。
「ビジネスパートナーをタグ付け」をクリックすると検索画面になるので、PRする企業のInstagramアカウントを検索しクリックします。これで、タイアップ投稿タグのタグ付けが完了したので、あとはいつもと同じように投稿してください。
5-3.インフルエンサーのタイアップ投稿方法(ストーリーズ編)
通常のように、Instagramストーリーズに投稿する写真や動画を撮影・作成します。そのあと、ストーリーズの投稿画面に移動し「リンク(鎖マーク)」をクリックします。すると「ブランドコンテンツ」に遷移するので、通常投稿と同様に「ビジネスパートナーをタグ付け」でPRする企業を検索してクリック。あとは通常と同じようにストーリーズを投稿すればタイアップ投稿タグ付きで投稿ができます。
5-4.タイアップ投稿の広告パフォーマンスの確認方法
タイアップ投稿はFacebookページから確認することが出来ます。自社Facebookページの右上にある「設定」をクリックします。「ブランドコンテンツ」をクリックするとタイアップ投稿の確認ができます。同様にFacebookビジネスマネージャーのインサイトからも確認可能です。
6.まとめ
Instagramをはじめとしたインフルエンサーマーケティングにおいて「ステマ」は大きな課題でした。しかし、企業・インフルエンサー・ユーザーの3者の透明性を確保する仕組みとしてタイアップ投稿タグが整備され、より健全なマーケティングコミュニケーションが実現されています。
「タイアップ投稿タグ」の設定は簡単にできます。Instagramでインフルエンサーマーケティングを行う場合、報酬を伴う投稿へのタグ付けはMetaのポリシー上必須の対応となっていますので、必ず設定しておきましょう。
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