Instagram、DM内で歌詞とジャンルを指定してAI作曲できる機能を追加。SnapchatのSnap-to-Songとの違いと企業アカウントの注意点

misosil編集部

Instagramが、DMの中でAIに曲を作らせ、友人に送れる機能を加えた。歌詞とジャンルを指定すると、AIが曲を生成する仕組みで、DMの共有メニューに新しい選択肢として現れる。

Social Media Today(2026年10月4日付)が報じたもので、機能の存在は、クリエイターのJonah Manzano氏がThreadsで共有した画面から広まった。Metaはこの機能を「楽しい交流の選択肢」と位置づけているとされるが、詳しい公式発表の内容は、報道では引用されていない。

この記事では、報じられている仕組みと、似た機能を先に出しているSnapchatとの違いを整理し、企業アカウントの運用担当者がこの機能をどう受け止めるべきかを考える。

DMのAI作曲でできること

報道によると、この機能の流れは次のとおりだ。

InstagramのDMでAI作曲を使う流れ(共有メニューから選ぶ・歌詞を入れる・ジャンルを選ぶ・友人に送る)を示した図解

DMの共有メニューから、歌詞とジャンルを指定して曲を作る

  1. DMの共有メニューから、AIで曲を作る選択肢を選ぶ
  2. 歌詞を入力する
  3. 音楽のジャンルを選ぶ
  4. AIが生成した曲を、DMで友人に送る

利用者は自分の歌詞を直接入れられる。どのAIモデルや技術を使っているかは、報道では明らかにされていない。提供される地域や、対象のアカウントの条件も、示されていない。日本のアカウントで使えるかどうかは、現時点では分からない。

SnapchatのSnap-to-Songとの違い

Social Media Todayは、この機能が、Snapchatの「Snap-to-Song」に似ていると指摘している。

観点InstagramのDM AI作曲SnapchatのSnap-to-Song
歌詞の扱い利用者が歌詞を自分で入力するメッセージの文章が歌詞として使われる
利用条件報道では示されていない有料のサブスクリプションが必要
歌詞への指定の細かさ歌詞の入力はできるが、歌詞の細かな制御は少ないとされるメッセージの内容に左右される

報道は、Instagramの版について、歌詞の部分に関する細かい指定は少ない、と書いている。自由に歌詞を書けるが、曲の構成や歌い方などを細かく調整する余地は限られる、という意味合いだ。

同記事の筆者は、Metaが「AIは世界を変える技術だ」と位置づけている一方で、この機能は「軽い遊び」にとどまる、と皮肉も交えて評している。AIの機能の価値が、生産性の高い使い道だけで決まるわけではないことの例とも言える。

なぜSNSがAI作曲を入れるのか

この機能の狙いは、報道から読み取れる範囲では、DMでのやり取りを増やすことにある。友人に曲を送るという行為は、普通のメッセージよりも、返信や反応を引き出しやすい。

InstagramのDMは、ストーリーズや投稿への反応、友人とのやり取りの場として、利用の中心になりつつある。AIで作った曲を送り合う行為は、DMの滞在時間を伸ばす。その延長として、新しい機能を試す利用者を増やしたい、という意図が考えられる。

企業アカウント向け:この機能をどう見るか

この機能は、友人どうしのDMでの利用が想定されている。企業の公式アカウントが、顧客に向けて積極的に使うものではないだろう。それでも、運用担当者が把握しておくと役立つ点がいくつかある。

顧客とのDMに、AI生成の曲が届く可能性

顧客がAIで作った曲を、企業アカウントのDMに送ってくることが考えられる。商品への感想や、応援のメッセージとして送られる場合もある。こうしたDMにどう対応するか、方針を決めておくとよい。

好意的な内容であれば、お礼を返すだけで十分だ。一方で、歌詞に企業の商品名や担当者の名前が入っていて、揶揄するような内容だった場合は、通常の苦情と同じ流れで対応する。判断に迷う内容は、担当者の独断で返さず、上長に確認する手順にしておく。

企業が使うときの権利とブランドセーフティ

企業アカウントが、AI作曲の機能を、キャンペーンや投稿の素材づくりに使う場面を考えてみる。その場合、次の点を確かめる必要がある。

  • AIが生成した曲の権利が、誰に帰属するのか、商用で使ってよいのか
  • 生成された曲が、既存の曲に似てしまう可能性への備え
  • 歌詞の内容が、ブランドの表現ルールに合っているか
  • AIで作ったことを、投稿の中で明示するかどうか

報道では、生成された曲の権利や、商用利用の可否は、示されていない。公式な利用規約が確認できるまでは、公式のキャンペーンに使うのは避けるのが無難だ。

AI生成コンテンツの表示ルール

AIで作ったものを、どう表示するかは、SNS各社が整備を進めている領域だ。企業が発信するコンテンツでも、生成AIを使った素材には、その旨を明記する流れが広がっている。社内でも、AIを使った素材の扱いを、運用ルールに書いておくとよい。

運用担当者が今できること

提供範囲が不明な段階では、次の準備にとどめる。

  1. 顧客から届くAI生成のDMへの対応方針を、1枚にまとめる
  2. AIで作った素材を公式の発信に使うときの承認フローを決める
  3. 自社アカウントの設定画面で、機能が表示されるかどうかを確かめる

InstagramのAI機能の流れは、Instagram「Edits」にAIアシスタント登場|アカウントの数字を読んで次の企画を提案、米国で提供開始でも扱っている。Metaの広告・クリエイター向けの動向は、Meta、クリエイターマーケティングハブを刷新 ブランド×クリエイターのマッチングを効率化にまとめている。

現時点で分かっていないこと

報道では、次の点は示されていない。

  • 提供される地域と、日本で使えるようになる時期
  • 使われているAIモデルと、提供元
  • 生成される曲の長さや、品質の水準
  • 生成した曲の権利と、商用利用の条件
  • 利用回数の制限や、有料プランとの関係
  • 生成された曲に、AI作成であることを示す表示が付くかどうか

とくに権利と表示の扱いは、企業が使うかどうかを決めるうえで影響が大きい。

よくある質問

Q. InstagramのDMでAI作曲は、いつから使えますか?

A. 2026年10月4日付の報道で、追加されたと伝えられている。提供地域や時期の詳細は示されていないため、自社のアカウントのDMの共有メニューで表示されるかどうかで確かめる。

Q. 企業アカウントでも使えますか?

A. 報道では、対象のアカウントの種類は示されていない。友人どうしのDMを想定した機能とみられる。

Q. 作った曲は、投稿やストーリーズに使えますか?

A. 報道では、DMで友人に送る機能として紹介されており、投稿やストーリーズでの利用については触れられていない。

Q. 日本語の歌詞にも対応していますか?

A. 報道では、対応言語は示されていない。日本語で使えるかどうかは、機能が表示された時点で試して確かめる。

まとめ

  • Instagramは、DMの中で歌詞とジャンルを指定してAIで曲を作り、友人に送れる機能を加えたと、2026年10月4日付で報じられた
  • 歌詞は利用者が自分で入力する。SnapchatのSnap-to-Songは、メッセージの文章が歌詞として使われ、有料のサブスクリプションが必要という違いがある
  • 狙いは、DMでのやり取りを増やすことにあるとみられる。使われているAIや提供地域は示されていない
  • 企業アカウントは、顧客から届くAI生成のDMへの対応方針と、AI素材を公式の発信に使うときの承認フローを、先に決めておく
  • 生成した曲の権利、商用利用の可否、AI作成の表示は示されていないため、公式の案内が出るまでは、公式のキャンペーンには使わないのが無難

出典

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