Google「検索プロフィール」申請条件が3.5万フォロワーに緩和|自社が対象か判定する方法と申請手順
Google検索結果の右側に、クリエイターやブランドの顔写真・肩書き・SNSまとめが表示された画面を見たことがあるだろうか。それが「検索プロフィール(Search profile)」だ。2026年6月に米国で始まったこの機能、当初は「YouTube・Instagram・Xで10万人以上、TikTokで30万人以上」という高いフォロワー要件が壁になっていたが、2026年8月に入って2段階で条件が引き下げられ、8月31日時点では4プラットフォームすべてが3.5万人以上に統一されている。
この件については、8月16日前後に複数の日本語メディアがニュースとして報じている。しかし本記事を書くにあたってGoogle公式のヘルプページを自分で開いて確認したところ、既存の記事では触れられていない事実が2つ見つかった。ひとつは、TikTokの要件が8月16日時点の「10万人」からさらに8月25日に「3.5万人」へ再度引き下げられていたこと。もうひとつは、Googleの公式ヘルプページの日本語版が、英語版の更新に追いついておらず、8月31日時点でも旧要件(10万人・30万人)のまま止まっていることだ。これから「うちのアカウントは対象になるのか」を自分で調べようとする担当者が、この日本語版ページだけを見て「まだ対象外だ」と誤判定してしまう恐れがある。
本記事では、検索プロフィールとは何かという基礎知識から、最新の要件変更の経緯、自社が対象になるかを判定するチェックリスト、実際の申請手順、そしてSEO・AIO(AI最適化)を専門に扱う立場から見た運用上の論点までを、一次情報をもとに整理する。
検索プロフィールとは何か
検索プロフィールは、Googleが2026年6月4日(現地時間)に公式ブログで発表した新機能だ(出典:Google公式ブログ「A new profile to help publishers and creators highlight their work on Search」)。対象者がGoogle検索で自分の名前を検索されたとき、氏名・肩書き・自己紹介文と、YouTube・Instagram・X・TikTokなど連携済みプラットフォームのコンテンツが自動集約された専用ページを表示できる仕組みだ。
発表の背景として、AI Overviews(AIによる概要)の拡大でパブリッシャーやクリエイターへの検索流入が目減りしているという批判が業界内で強まっていた事情がある。ITmedia NEWS(2026年6月5日)は「AI検索での流入減批判を受け」た施策だと位置づけて報じている。検索プロフィールは、検索結果の中に自分の「顔」を出すことで、コンテンツへの導線を検索側から直接確保しようという狙いを持つ機能と読める。
似た名前の「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)」とは別物である点に注意したい。ビジネスプロフィールは実店舗のMAP掲載やローカル検索(MEO)向けの機能で、当ブログでもMEO対策とは?メリットとやり方を解説で詳しく扱っている。一方の検索プロフィールは、店舗の所在地情報ではなく「個人・ブランドの発信活動」を軸に、SNSの投稿履歴を検索結果に紐づける機能であり、対象も店舗ではなく人物・クリエイター・ブランドアカウントだ。
何が変わったのか|条件緩和を一次情報で時系列に確認する
まず、報道の断片ではなく時系列で数字を並べる。以下は本記事執筆にあたり、複数の一次・準一次情報を突き合わせて確認した推移だ。
| 時点 | YouTube | X(旧Twitter) | TikTok | |
|---|---|---|---|---|
| 2026年6月4日(提供開始時) | 10万人以上 | 10万人以上 | 10万人以上 | 30万人以上 |
| 2026年8月13〜16日(1回目の緩和) | 3.5万人以上 | 3.5万人以上 | 3.5万人以上 | 10万人以上 |
| 2026年8月25日(2回目の緩和) | 3.5万人以上(変更なし) | 3.5万人以上(変更なし) | 3.5万人以上(変更なし) | 3.5万人以上 |
提供開始時点の数字はITmedia NEWS(2026年6月5日)が「YouTube、Instagram、Xのいずれかで10万人以上、またはTikTokで30万人以上」と報じている内容と一致する。1回目の緩和は米Android Authority(2026年8月13日)とSocial Media Today(2026年8月16日)がほぼ同時期に報道し、いずれも「YouTube・Instagram・Xは3.5万人、TikTokは10万人」という同じ数字を伝えている。
問題は2回目の緩和だ。SEO業界で定点観測記事を出し続けているSearch Engine Roundtable(2026年8月25日、追記日時記載あり)は「Update: On August 25th, Google also dropped TikTok from 100,000 to 35,000」と明記しており、TikTokだけがさらに引き下げられたことがわかる。日本語圏で先行して公開された記事(例:uocc.co.jp、2026年8月17日公開)はこの2回目の緩和より前に取材・執筆されているため、TikTokの要件を「10万人」と記載したままになっているケースが多い。8月31日時点の最新状況を反映しているかどうかは、記事の公開日と照らし合わせて確認したほうがいい。
さらに本記事の執筆過程で、Google公式ヘルプページ「Create a new Search profile」を英語版・日本語版の両方で開いて内容を比較した。英語版(hl=en)では、YouTube・Instagram・X・TikTokのすべてで「35,000」という数字に更新されている。ところが日本語版(hl=ja)を開くと、2026年8月31日時点でも「100,000」「100,000」「100,000」「300,000」という提供開始時の旧数字のままになっており、2回にわたる緩和がまったく反映されていない。Googleのヘルプセンターはローカライズ版の更新が遅れることがあるとはいえ、申請条件という実務判断に直結する数字がここまで乖離しているのは見過ごせない。日本語で「検索プロフィール 条件」を調べて公式ヘルプにたどり着いた担当者が、日本語版だけを信じて「まだ対象外」と判断してしまうリスクがある点は、本記事で明確に指摘しておきたい。
図解:検索プロフィールのフォロワー要件は2026年6月の提供開始から2回の緩和を経て、8月25日時点で全プラットフォーム3.5万人に統一された。
自社は対象になるか|判定チェックリスト
数字だけ見ても「うちは対象なのか」はすぐには判断しづらい。Google公式ヘルプの記載内容を整理し、次の4項目で自己診断できるようにした。
- フォロワー・登録者数:YouTube・Instagram・X・TikTokのいずれか1つで3.5万人以上に達しているか。Google公式ヘルプには「少なくとも1つのコンテンツプラットフォームで、最低限のチャンネル登録者数またはフォロワー数を満たしている必要があります」と明記されており、複数プラットフォームの数字を合算する仕組みではない。フォロワー3万人のXアカウントとフォロワー2万人のInstagramを持っていても、それぞれ単独では基準未達なら対象外という理解になる。
- 年齢:申請者(プロフィールを紐づけるGoogleアカウントの本人)が18歳以上であること。18歳未満のクリエイターについては、18歳以上の人物が代理で申請・管理できる旨がヘルプに記載されている。
- コンテンツの適合性:投稿内容がGoogleのコミュニティガイドラインに準拠していること。過去に著作権侵害やポリシー違反での対応履歴が多いアカウントは、要件を満たしていても審査で弾かれる可能性がある。
- 提供地域:Google公式ヘルプには「Search profiles are currently only available in the United States(検索プロフィールは現在、米国でのみご利用いただけます)」と明記されている。日本語で運用しているアカウントが実際に作成・表示できるかどうかは、この一文だけでは断定できない。フォロワー数の基準を満たしていても、機能自体がまだ日本向けに展開されていない可能性が高いという前提で見ておくのが実務上安全だ。
この4項目のうち1つでも欠ければ、現時点での申請・作成は難しいと考えたほうがいい。特に4番目の地域要件は見落とされがちだが、フォロワー数の基準緩和ばかりが話題になる中で、「そもそも自分のアカウントは米国以外だから今は関係ない」という前提を最初に押さえておくことが、無駄な申請作業を避けるうえで重要だ。
検索プロフィールの申請方法(Claim・作成の手順)
Google公式ヘルプによると、申請の入り口は2種類ある。すでにナレッジパネル(Google検索で自分の名前を検索したときに右側に表示される情報パネル)が自動生成されている場合は「claim(申請・引き継ぎ)」、ゼロから作る場合は「新規作成」だ。
新規作成の手順(出典:Create a new Search profile)
profile.google.com/claimにアクセスする- プロフィールに使用したいGoogleアカウントでサインインする
- 最低フォロワー要件を満たしているコンテンツプラットフォームのアカウントにサインインする
- 「Create Profile」をクリックする
既存プロフィールのClaim手順(出典:Claim an existing Search profile)
profile.google.com/claimにアクセスし、希望のGoogleアカウントでログインする- プロフィールに紐づくコンテンツプラットフォームのアカウントでサインインする
- 検出されたプロフィール候補が本人のものか確認する
- 必要に応じて追加のプラットフォームアカウントでログインし本人性を検証する
- 場合によっては、セルフィー付き身分証など追加の本人確認情報を提出する
SNSアカウントを新たに連携すると、そのプラットフォームのコンテンツが自動的にプロフィールへ追加される仕組みで、プロフィールのハンドル名(表示ID)は最もフォロワー数の多い連携アカウントのハンドルが使われる。反映は最短24時間程度とヘルプに記載されている。現時点では前述の通り米国限定の機能のため、日本の企業アカウントが上記の手順を実行できるかどうかは未確認だが、要件と手順を把握しておけば、日本展開が始まった際に他社より早く動ける。
企業アカウント運用者から見た検索プロフィールの意味|SEO・AIO戦略への影響
ここからは、SEOとSNSマーケティングを扱う編集部としての実務的な見立てを書く。検索プロフィールは単なる「見た目の新機能」ではなく、検索エンジンが「誰が発信したか」という発信主体の情報を、コンテンツそのものと同格かそれ以上に扱い始めた兆候として読むべきだと考えている。
理由は3つある。第一に、Googleは検索プロフィールの発表と同時期に、AI Overviewsのようなゼロクリック検索を強化しており、コンテンツの本文がそのままAIの回答に吸収されてクリックされなくなる構造が進んでいる。関連記事のAI Overviews(AIによる概要)でCTRはどう変わる?2026年最新データと企業SNS担当者が取るべき対策で解説した通り、記事単体の順位対策だけでは検索流入を維持しづらくなっている。検索プロフィールは、記事本文が要約されて吸収されても「発信者名」で検索されたときの受け皿を用意する、いわば個人・ブランドブランディングによる代替導線と位置づけられる。
第二に、この機能はSNSアカウントのフォロワー数という「外部シグナル」を、検索結果上での露出条件に直結させる珍しい設計になっている。従来のSEOはドメインの評価やコンテンツの質が中心だったが、検索プロフィールは特定SNSでの実績がそのまま適格性判断の材料になる。これは、SEO担当とSNS運用担当が別チームで動いている企業にとって、両者の連携を見直す契機になる。自社のGoogle Discoverでの見え方についてはGoogle Discover対策2026|表示される条件とデスクトップ展開でも近い論点を扱っているが、検索プロフィールも同様に「検索結果内のGoogle独自の表示面」を新たにどう攻略するかという課題を運用チームに突きつけている。
第三に、要件緩和のペースそのものが重要な情報だ。提供開始からわずか2ヶ月半で、YouTube・Instagram・Xは65%、TikTokは実質88%(30万人→3.5万人)もの引き下げが行われた。これは机上の実験的機能ではなく、Googleが本気で対象クリエイター・ブランドの母数を急拡大させようとしていることを示すペースだと見ている。日本展開のタイミングは未確定だが、要件がここまで急速に緩和されている以上、国別展開の解禁も比較的早いタイミングで来る可能性を織り込み、今のうちに自社アカウントのフォロワー数と各SNSでの発信一貫性(プロフィール名・肩書きの統一など)を整えておく価値はある。
FAQ
Q. 日本の企業アカウントでも今すぐ検索プロフィールを申請できますか? A. Google公式ヘルプには「Search profiles are currently only available in the United States」と明記されており、2026年8月31日時点では米国限定の機能だ。フォロワー数の要件を満たしていても、日本向けの提供開始時期は公式に案内されていない。
Q. フォロワー数は複数のSNSを合算して判定されますか? A. されない。Google公式ヘルプは「少なくとも1つのコンテンツプラットフォーム」で基準を満たす必要があると説明しており、単一プラットフォームでの達成が条件になっている。
Q. TikTokの要件は結局いくつですか?記事によって数字が違います。 A. 2026年8月25日時点でYouTube・Instagram・X・TikTokの4プラットフォームすべてが3.5万人に統一されている(Search Engine Roundtable、2026年8月25日)。8月16〜17日前後に公開された記事の多くは、その直前の「TikTokのみ10万人」という数字のまま更新されていない場合があるため、公開日を確認したうえで参照してほしい。
Q. 検索プロフィールを持つとSEOの検索順位が上がりますか? A. Google公式は検索順位への直接的な影響について言及しておらず、本記事執筆時点で明確な根拠は確認できていない。検索プロフィールは「発信者名で検索されたときの受け皿」を作る機能であり、個別記事の掲載順位を上げる施策とは目的が異なると理解しておくのが安全だ。
Q. 個人クリエイターだけでなく企業(ブランド)アカウントも対象ですか? A. Social Media Today(2026年8月16日)は「creators and brands will qualify」と報じており、個人クリエイターに限らずブランドアカウントも要件を満たせば対象になる想定だ。ただし提供地域が米国限定である現状では、日本企業のブランドアカウントが実際に申請できる段階には至っていない。
まとめ
検索プロフィールの申請条件は、2026年6月の提供開始時点でYouTube・Instagram・X・TikTokいずれも10万〜30万人規模だったが、8月13〜16日の1回目の緩和で3.5万人・10万人へ、さらに8月25日の2回目の緩和でTikTokも3.5万人へと引き下げられ、8月31日時点では4プラットフォーム共通で3.5万人となっている。あわせて、Google公式ヘルプの日本語版が英語版の更新に追いついておらず旧数字のままになっている点は、自社で対象判定をする際に見落としやすい落とし穴だ。
現状は米国限定の機能であり、日本の企業アカウントがすぐに使えるわけではない。ただし要件緩和のスピードを踏まえると、国別展開が想定より早く来る可能性は十分にある。フォロワー数の推移を追いながら、SNS上のプロフィール情報(表示名・自己紹介文・リンク)を各プラットフォームで統一しておくことは、提供開始後に慌てないための実務的な備えになる。
出典
- Google公式ブログ「A new profile to help publishers and creators highlight their work on Search」(2026年6月4日)
- Google Search Help「Create a new Search profile」
- Google Search Help「Claim an existing Search profile」
- Google Search Help「Manage your Search profile」
- ITmedia NEWS「Google、クリエイターとパブリッシャー向け『検索プロフィール』導入 AI検索での流入減批判受け」(2026年6月5日)
- Android Authority「You may now qualify for Google’s new Search profile, here’s how to check」(2026年8月13日)
- Social Media Today「Google lowers search profile requirements」(2026年8月16日)
- Search Engine Roundtable「Google Lowers Subscriber Requirements For Search Profiles」(2026年8月13日、8月25日追記)
- 株式会社UOCC「Googleの検索プロフィールとは?条件・SNSフォロワー数・効果」(2026年8月17日)
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