Instagram、Threadsの投稿をストーリーズに載せられる新ステッカーを追加。企業アカウントでの使い方と注意点

misosil編集部

Instagramのストーリーズに、Threadsの投稿を載せるための新しいステッカーが加わった。ストーリーズの編集画面でステッカーを選ぶと、これまでにいいねした投稿や保存した投稿、自分の投稿の中から好きなものを選んで、画面に貼り付けられる。

Social Media Today(2026年10月4日付)が報じたもので、機能の存在は、クリエイターのJonah Manzano氏がThreadsに投稿した画面の画像から広まった。報道の時点では、Metaの公式な説明は引用されていない。

この記事では、報じられている内容と、これまでのThreadsとInstagramの連携との違いを整理し、企業アカウントの運用担当者がストーリーズでThreadsの投稿をどう扱えるかを考える。

追加されたステッカーの内容

報道によると、新しいステッカーでできることは次のとおりだ。

Instagramストーリーズ用Threadsステッカーで選べる3種類の投稿(いいねした投稿・保存した投稿・自分の投稿)と、ストーリーズに載るまでの流れを示した図解

Threadsステッカーで選べる投稿は、いいね・保存・自分の投稿の3種類

ストーリーズの編集画面でステッカーを選び、Threadsの投稿の一覧から1件を選ぶ。選べるのは、自分がいいねした投稿、保存した投稿、そして自分自身の投稿である。選んだ投稿は、ストーリーズのフレームに重ねて表示される。

ポイントは、他のアカウントのThreads投稿を「自分が反応した投稿」という入口から引き出せることだ。たとえば、業界の動向について的確に書いているアカウントの投稿に、あらかじめいいねや保存をしておけば、ストーリーズで紹介したいときにすぐ呼び出せる。

提供される地域や、対象のアカウント、ステッカーを使えるようになる時期については、報道では触れられていない。日本のアカウントで使えるかどうかも、現時点では明らかになっていない。

これまでのThreadsとInstagramの連携との違い

ThreadsはInstagramのアカウントを土台にしているため、両者の連携は少しずつ広がってきた。経緯を並べると、今回のステッカーの位置づけが見えてくる。

時期内容操作の起点
以前からThreadsからInstagramのフィードやDMへ投稿を共有Threads側の共有ボタン
2026年2月Threadsのアプリを離れず、InstagramのストーリーズへThreads投稿を直接共有(共有前に見た目のプレビューが出る)Threads側の共有ボタン
2026年10月ストーリーズの編集画面から、いいね・保存・自分のThreads投稿をステッカーとして貼るInstagram側のステッカー

2026年2月の変更については、TechCrunchが「Threadsのアプリにいたまま、自分の投稿でも他人の投稿でもInstagramのストーリーズに共有できる」と伝えていた。このときの操作はThreads側から始まる。

今回のステッカーは、起点がInstagram側に移った点が違う。ストーリーズを作っている最中に、編集画面を離れずにThreadsの素材を引っ張ってこられる。ストーリーズの制作フローの中にThreadsが入り込んだ形だ。

Threadsの「引用投稿」更新との関係

報道では、今回のステッカーは、Threadsが2026年10月1日に発表した引用投稿の更新と似た仕組みだと指摘されている。Threadsは、画像を投稿する編集画面に新しい「Quote」の選択肢を加え、いいねした投稿や保存した投稿、自分の投稿を写真や動画に重ねて見せるテストを一部のクリエイターで始めた。この更新の内容は、Threads、引用投稿を写真・動画に重ねて見せる機能をテスト。ビジュアル重視の新しい引用の形と企業アカウントでの使い方で詳しく扱っている。

つまり、Threads側では「投稿を別のビジュアルの上に重ねる」表現が始まり、Instagram側ではその素材を使えるステッカーが現れた。両方に共通するのは、「いいね・保存」という行動が、そのまま投稿の素材庫として使われるようになっている点だ。

保存やいいねは、これまで「あとで読むためのブックマーク」に近い使われ方だった。今後は「発信の素材を集めておく操作」という意味が加わる。運用担当者にとっては、普段の巡回で見つけた投稿に反応しておくことが、そのまま発信の準備になる。Threadsは9月にもポッドキャスター向けの機能を本格展開しており、その内容はThreadsがポッドキャスト機能を本格展開|エピソードカード・字幕・視聴分析を追加【2026年9月】で整理している。

企業アカウント向け:ストーリーズでThreadsを使う3つの場面

Threadsは会話が中心のSNSで、Instagramは視覚的な世界観を見せる場だ。この2つをつなぐステッカーは、使い方次第で、二つのアカウントの強みを補い合える。

場面1:Threadsで盛り上がった会話をストーリーズへ運ぶ

自社のThreadsの投稿に、返信が多く付いた、あるいは反応が大きかった場合、その投稿をストーリーズに載せて、Instagramのフォロワーにも見てもらえる。Instagramだけをフォローしている顧客は、Threadsで企業が何を話しているかを知らない。両方のフォロワーが完全には重ならないため、同じ内容でも、届く相手が変わる。

ステッカーに載せた投稿を見て、Threadsのアカウントにたどりつくフォロワーがいれば、Threads側のフォロワー獲得にもつながる。ThreadsとInstagramの使い分けや、企業アカウントの始め方は、Threadsとは?使い方・企業アカウントの始め方と2026年の活用ポイントで扱っている。

場面2:保存した他者の投稿を使った情報キュレーション

業界ニュースや専門家の意見など、他のアカウントの投稿を保存しておき、ストーリーズで「今週読んだ投稿」として紹介するやり方だ。自社の見解を一言添えれば、単なる転載ではなく、編集の視点が入った発信になる。

この使い方で注意したいのは、他人の投稿を載せることになる点だ。投稿者の許可を得なくても技術的には載せられる可能性があるが、企業の公式アカウントでは、載せる前に次の3点を決めておくとよい。

  1. 載せてよい相手の範囲(取引先・業界の専門家・一般ユーザーなど)
  2. 一般ユーザーの投稿を載せる場合は、事前に本人へ連絡するかどうか
  3. 批判的な内容や、特定の個人・企業に関わる投稿は載せない

特に一般ユーザーの投稿は、本人が想定していない場所に表示されることになる。企業のストーリーズに載ることを好まない人もいる。迷う場合は、載せないほうが安全だ。

場面3:自社のThreads投稿を使った告知

新商品の発表や、キャンペーンの告知を、Threadsで先に出してから、ストーリーズでステッカーとして見せる運用が考えられる。Threadsの投稿は文章が中心なので、ストーリーズの背景に写真や動画を置き、その上に投稿のステッカーを重ねれば、文章と画像を組み合わせた見せ方になる。

告知の一次情報をThreadsに置いておけば、詳細を知りたい人をThreadsの投稿へ誘導でき、投稿への返信を通じた質疑応答にもつなげやすい。

運用フローの例

ストーリーズ用の素材づくりを、次のように組み込むと負担が小さい。

  • 平日の巡回で、紹介したい他社・他者の投稿に、保存の操作をしておく
  • 週に1回、保存した投稿から、載せるものを2〜3件選ぶ
  • ストーリーズの編集画面でステッカーを選び、投稿を貼り、一言の見解を添える
  • 載せた投稿が自社の方針や表現ルールに合っているかを、投稿前に担当者が目で確かめる

見解を添える文章は、ストーリーズの文字入れで書く。ステッカー自体は投稿の内容をそのまま表示するだけなので、なぜその投稿を載せたのかを伝える役割は、運用側の言葉が担う。

効果測定の考え方

ストーリーズの閲覧数や、返信、スタンプへの反応は、Instagramのインサイトで見られる。ただし、Threadsステッカー単体のタップ数や、そこからThreadsへの遷移数が分けて表示されるかどうかは、報道では示されていない。

そのため当面は、Threadsステッカーを使ったストーリーズと、使っていないストーリーズを、管理表で区別して記録し、閲覧の維持率や返信数を並べて比べる方法が現実的だ。Threadsのフォロワー数の増え方も、ステッカーを使った週と使わなかった週で比べておくと、効果の目安になる。

現時点で押さえておきたい不明点

次の点は、公式な説明が出ていない。導入前の確認事項として手元に置いておくとよい。

  • 提供地域と、日本のアカウントで使えるようになる時期
  • 法人アカウントやビジネスアカウントでの利用可否
  • 載せた投稿が、元の投稿の削除や非公開化にどう連動するか
  • 非公開アカウントの投稿をステッカーにしたとき、どう表示されるか
  • ステッカーをタップした閲覧者の遷移先

とくに4つ目は、運用ルールに関わる。鍵付きのアカウントの投稿を、本人の意図しない形で広めてしまうことがないか、仕様が明らかになるまでは、慎重に扱うのが無難だ。

よくある質問

Q. 日本のInstagramアカウントでも使えますか?

A. 報道では提供地域は示されていない。自社アカウントのストーリーズ編集画面でステッカーの一覧を開き、Threadsのステッカーがあるかどうかを確かめる必要がある。

Q. 他人のThreads投稿を載せても問題ありませんか?

A. 技術的に載せられるかどうかと、運用として載せてよいかは別の話だ。企業アカウントでは、載せる相手の範囲や、本人への事前連絡のルールを決めてから使うことを勧める。

Q. 2026年2月に始まったストーリーズへの共有とは何が違いますか?

A. 2月の機能はThreadsのアプリから共有を始める方式だった。今回のステッカーは、Instagramのストーリーズの編集画面から、いいねや保存をしたThreads投稿を呼び出して貼る方式で、操作の起点がInstagram側にある。

Q. Threadsのアカウントがなくても使えますか?

A. 選べる投稿はThreadsでいいね・保存した投稿と自分の投稿なので、Threadsのアカウントが前提になると考えられる。ステッカーの利用条件は公式には示されていない。

まとめ

  • Instagramのストーリーズに、Threadsの投稿を載せる新しいステッカーが加わったと、2026年10月4日付で報じられた
  • 選べる投稿は、いいねした投稿、保存した投稿、自分の投稿の3種類
  • 2026年2月のストーリーズ共有はThreads側が起点、今回のステッカーはInstagram側が起点で、ストーリーズの制作の流れの中で使える
  • 企業アカウントでは、会話の再利用、情報のキュレーション、告知の三つの使い方が考えられる。他人の投稿を載せる場合は、範囲と事前連絡のルールを先に決める
  • 提供地域、法人アカウントでの利用可否、非公開アカウントの扱いは示されていないため、導入前に自社アカウントで挙動を確かめる

出典

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