Threadsとは?使い方・企業アカウントの始め方と2026年の活用ポイント

tanakamiho

Threads(スレッズ)は、Metaが2023年7月に公開したテキスト中心のSNSだ。公開当初は「Xの代替になるのか」という文脈で語られることが多かったが、3年が経った2026年には、月間アクティブ利用者が5億人を超え、日本では利用時間が1年で2.3倍に伸びるところまで来ている。

この記事では、Threadsの仕組みと使い方、企業アカウントの始め方を整理したうえで、2026年時点で企業がThreadsをどう位置づけるべきかを、Metaが公表している利用動向をもとに考える。

Threadsとは

Threadsは、Instagramのアカウントを土台にしたテキスト投稿型のSNSだ。Instagramを運営するMetaが提供しており、Instagramアカウントがあれば新規登録なしで始められる。ユーザーネームや名前、認証バッジはInstagramのものがそのまま引き継がれる。

基本的な投稿は次のとおり。

項目内容
テキスト1投稿あたり最大500文字
画像・動画1投稿に複数枚の画像、または動画を添付できる
投稿の種類通常の投稿、返信、再投稿(リポスト)、引用
トピック投稿に「トピックタグ」を付けて話題ごとに見つけてもらえる
メッセージアプリ内のダイレクトメッセージに対応
フィード「おすすめ」と「フォロー中」を切り替えられる

Instagramと連携しているため、Threadsの投稿をInstagramのストーリーズやフィードに共有することもできる。逆に、Instagram側の設定でThreadsの投稿を表示させることも可能だ。

Threadsの利用条件はInstagramと同じで、公式に案内されている年齢制限はInstagramに準じる。企業が運用する場合も、まずInstagramのアカウントを用意することが前提になる。

2026年のThreadsはどこまで来たか

「Threadsはもう伸びていない」という印象を持っている人は、数字を見直したほうがいい。Metaが2026年6月に発表した内容と、7月に日本法人が開いた説明会で示された動向をまとめる。

Threadsの2026年時点の利用動向を、月間利用者数・日本の利用時間・返信の割合・Instagramとの使い分けの4項目で整理した図解 2026年6月時点の主な数字。日本は「会話」と「使い分け」の傾向が世界平均より強い

  • 月間アクティブ利用者数が5億人を突破(2026年6月時点、グローバル)
  • 日本国内の利用時間は前年比130%増、つまり1年で総利用時間が2.3倍になった
  • Threads上のインプレッションのうち、**返信が占める割合はグローバルで50%**に達する。日本はこの傾向がさらに強い
  • InstagramとThreadsの両方を使う人のうち、3分の1以上は両者でフォローしている相手の大半が異なる
  • 日本ではテキストのみの投稿が占める割合がグローバル平均より高い

ここから読み取れるのは、Threadsが「Instagramのおまけ」ではなく、Instagramとは別の相手と別の話題で会話する場所として定着してきたということだ。とくに「返信がインプレッションの半分」という数字は、一方的に投稿を眺めるのではなく、やり取りそのものが消費されているSNSであることを示している。

あわせて、米国で先行していた**「コミュニティ」機能が2026年6月に日本でも展開**された。スポーツ・育児・エンタメといった関心領域ごとに集まる場で、コミュニティのハブ画面やアイコンが整備されている。企業にとっては「自社の話題が属するコミュニティがどこか」を把握する材料になる。

Threadsの始め方(企業アカウント)

企業アカウントの開設は、次の流れになる。

  1. Instagramのビジネスアカウントを用意する。 すでにあるならそれを使う
  2. Threadsのアプリをインストールし、Instagramアカウントでログインする
  3. プロフィールを設定する。名前・ユーザーネームはInstagramから引き継がれ、自己紹介文とリンクはThreads側で編集できる
  4. 「Instagramのフォロー中アカウントを一括でフォローする」かどうかを選ぶ
  5. 公開・非公開を選んで開始する

ここで1点だけ注意がある。Threadsのアカウントは、Instagramのアカウントと切り離して削除できない時期があった。 現在はThreadsのプロフィールだけを削除できるようになっているが、運用を始める前に「誰のInstagramアカウントにひも付けるか」は決めておいたほうがいい。担当者個人のInstagramにひも付けると、異動時に引き継げなくなる。

企業アカウントの運用で押さえること

向いているのは「会話」であって「告知」ではない

Threadsで反応が取れるのは、完成された広告コピーではなく、担当者の視点や思考がそのまま出ているような投稿だ。前述のとおり日本のThreadsは返信の比重が大きく、投稿単体より、そこに付く返信とのやり取りで印象が決まる。

だから、Instagramの投稿文をそのまま転載しても伸びない。ビジュアルの世界観で見せるInstagramと、テキストで会話するThreadsは、同じ会社の同じ商品でも書き方を変える必要がある。

アルゴリズムはフォロワー数より「その投稿」を見る

Threadsの「おすすめ」フィードは、フォローしていないアカウントの投稿も広く表示する。フォロワーがまだ少ないアカウントでも、投稿単位で伸びる余地があるということだ。これはXの「For You」とも似ているが、Threadsは特に返信が起点になりやすい。

運用の初期は、フォロワーを増やすことより、返信が付く投稿の型を見つけることに集中したほうが結果が出やすい。質問形式、意見を求める形式、業界の「あるある」など、読んだ人が一言返したくなる余白を残す。

分析はThreadsインサイトと外部ツールで

Threadsにはアプリ内のインサイト機能があり、閲覧数・いいね・返信・再投稿・引用、フォロワーの推移を確認できる。

複数のSNSをまとめて見たい場合や、競合アカウントの動きも追いたい場合は、Threads対応の分析ツールを使う。指標の設計はSNSのKPI設計|媒体別の指標一覧とレポートの作り方、他媒体の分析ツール比較はX(Twitter)分析ツール比較2026|無料・有料の選び方とAPI従量課金の影響やインスタ分析ツール比較|自社分析・競合分析・リスニング目的別に7サービスを整理【2026年版】を参照してほしい。

リスク管理はInstagramと共通

不適切な返信の非表示、特定の単語を含む返信のフィルタ、返信できる相手の制限といった機能は、Instagramと同様にThreadsでも使える。企業アカウントを開設したら、投稿を始める前にこれらの設定を確認しておく。炎上時の初動については炎上対策の体制づくり|クライシスマネジメントで整える監視・初動・役割分担にまとめている。

X(Twitter)との違い

同じテキスト型SNSとしてXと比較されることが多いが、2026年時点では性格がかなり違う。

観点ThreadsX
アカウントの土台Instagramと連動独立
文字数500文字無料アカウントは短文、有料プランで長文
反応の中心返信・会話再投稿による拡散
速報性トレンド機能は限定的リアルタイムの話題に強い
日本の利用動向利用時間が前年比2.3倍(2026年6月)依然として国内最大級のテキストSNS

「Xをやめて Threadsに移る」という二者択一ではなく、速報や拡散はX、会話や意見交換はThreadsと役割を分けて持つ企業が増えている。両方を運用するなら、同じ文面を同時投稿するより、媒体ごとに書き分けたほうが反応が取れる。

Threadsのマーケティング活用アイデア

具体的な使い方として、次の5つは立ち上げ期から試しやすい。

  1. ブランドの舞台裏を出す。 商品開発の途中経過や、担当者の失敗談など、Instagramには載せにくい「作り込んでいない話」がThreadsでは受け入れられる
  2. 質問を投げて返信を集める。 「どっちの色がいいですか」「この機能、使っていますか」など、返信が前提の投稿を作る
  3. 商品情報を文章で補足する。 Instagramの写真では伝えきれない仕様やこだわりを、500文字の範囲で丁寧に書く
  4. クリエイターとの共同投稿。 インフルエンサーの探し方はインフルエンサーの探し方【企業向け】無料の検索方法とツール・選定基準を参照
  5. トピックタグとコミュニティで話題に加わる。 自社が属する話題のコミュニティを見つけ、そこで会話に参加する

どれも「まず会話に加わる」ことが出発点になる。告知だけを流すアカウントは、Threadsでは反応が取れない。

まとめ

  • ThreadsはInstagramアカウントを土台にしたテキストSNSで、企業はInstagramのビジネスアカウントがあればすぐ始められる
  • 2026年6月時点で月間利用者5億人、日本の利用時間は前年比2.3倍。Instagramとは別の相手と別の話題で会話する場所として定着している
  • 反応の中心は返信。告知より会話、完成された文章より担当者の視点が求められる
  • Xとは役割が違う。速報と拡散はX、会話はThreadsと分けて持つのが現実的
  • コミュニティ機能が日本でも使えるようになり、自社の話題がどこで語られているかを把握しやすくなった

参考

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