Threadsのライブチャットに挙手機能とライブリアクションが追加、Web版対応も開始

misosil編集部

Threadsは2026年9月29日、ライブチャット機能に3つの新機能を追加したと発表した。米Social Media Today(記者Andrew Hutchinson氏)が同日付で報じたところによると、追加されたのは「ライブリアクション」「挙手機能」、そして長らく要望が多かった「Web版対応」の3つだ。ライブチャットは2026年4月にNBAコミュニティ向けとして始まった機能で、今回の更新は導入から5カ月後にあたる拡張になる。

本稿執筆時点で、この9月29日の拡張を扱った一次情報はSocial Media Today単独であり、日本語での専門解説記事も確認できていない。4月の初期導入時はITmedia NEWSやCNET Japanが報じているが、今回の3機能追加については和文メディアでの報道が見当たらない状況だ。Threadsの基本的な仕組みや企業アカウントの始め方については、Threadsとは?使い方・企業アカウントの始め方と2026年の活用ポイントを先に確認しておくと理解しやすい。

追加された3つの新機能

Social Media Todayの報道にもとづき、今回追加された機能を整理する。

機能名内容
ライブリアクション個々のメッセージではなく、会話全体に対して絵文字でリアクションを送れる機能。Threads側は「メッセージ単体ではなく、その瞬間全体に反応する新しい方法」と説明している
挙手機能ライブチャットの参加者が発言・参加の意思を示せる機能。特にホストが参加人数を絞っている場合に使う想定とされている
Web版対応これまでモバイルアプリ限定だったライブチャットが、Web版のThreadsでも利用できるようになる

このうちWeb版対応について、Social Media Todayは「most-requested feature updates」、つまりユーザーからの要望が特に多かった機能更新のひとつと位置づけている。

あわせて、オーストラリアのユーザーへの提供拡大も発表されており、テレビ番組「Dancing with the Stars」やWNBAのプレイオフとのコラボレーション企画も実施するとされている。スポーツ中継や話題のイベントに合わせてライブチャットを開く、という使われ方が引き続き軸になっていることがうかがえる。

Threadsのライブチャットに2026年9月追加された3つの新機能(ライブリアクション・挙手機能・Web対応)と、既存機能との関係を示した図解 2026年9月29日に追加された3機能は、既存のライブチャット機能の上に積み重なる形で提供される

そもそもThreadsのライブチャットとは

今回の更新を理解するには、ライブチャットの土台を押さえておく必要がある。ライブチャットは2026年4月にNBAコミュニティから提供が始まった機能で、スポーツの試合中継や新譜の配信といった「多くの人が同時に同じ話題で盛り上がるタイミング」に合わせて、公開型のグループチャットを開けるものだ。

その後の展開は段階的に進んでいる。2026年6月16日にはコミュニティ機能との連携が発表され、7月までに全コミュニティがライブチャットを開始できるよう展開された。さらに同年6月30日には、翻訳機能への対応、コミュニティ内で影響力の高い「コミュニティチャンピオン」全員がホストになれる仕組み、最大3人までの共同ホスト招待、ホストによるメッセージ一括削除といったモデレーション機能が追加されている。この時点でのライブチャットは最大150人が同時にメッセージを送信でき、上限に達した後は観覧モードとしてリアクションや投票への参加ができる仕様になっていた。このあたりの基本機能とコミュニティ連携の詳細は、Threadsのコミュニティ機能とは?使い方とライブチャットの新機能、企業アカウントでの活用法で解説している。

今回の9月29日の更新は、この6月30日の拡張からさらに3カ月を経たタイミングでの追加機能であり、「会話全体への反応」「発言希望の表明」「プラットフォームの拡大(Web対応)」という、参加のしやすさに直結する改善が中心になっている点が特徴だ。

【独自視点】Web対応は「視聴者にアプリを求めない」ライブ施策の入口になる

ここまでの機能追加は個人ユーザーの体験向上として語られがちだが、企業アカウントの運用担当者にとって最も意味が大きいのはWeb版対応だろう。

これまでのライブチャットは、ホストも視聴者もThreadsのモバイルアプリを開いている必要があった。つまり企業がライブチャットを使ったイベント(新商品発表やQ&Aセッションなど)を企画しても、視聴者側に「Threadsアプリをインストールして、ログインして、ライブチャットに参加する」という複数の手間を要求することになり、社外の顧客や潜在顧客を呼び込む施策としては参加障壁がやや高かった。

Web版対応によって、この障壁の一部が下がる可能性がある。パソコンのブラウザからThreadsのWeb版を開ける環境であれば、アプリの新規インストールという最初のハードルを飛ばして参加できる見込みがあるためだ。たとえば、オンラインセミナーの質疑応答パートだけをライブチャットで受け付ける、展示会ブースの様子をライブチャットで実況しながら来場できない顧客からの質問を受ける、といった「社内のPC利用者やアプリを入れていない取引先」を想定した使い方が検討しやすくなる。

ただし、Web版での具体的な操作感(モバイル版と同じ機能が使えるか、挙手機能やライブリアクションもWeb版で操作できるか)について、Social Media Todayの報道に詳細な記載はなく、本稿執筆時点では確認できていない。実際にWeb版を試す際は、まず自社のThreads Web版の画面で対応状況を確認したうえで、社外向けの施策に組み込むかどうかを判断するのが確実だ。

挙手機能はモデレーション設計とあわせて検討する

挙手機能についても、企業アカウントが運用する場合は一点注意したい。この機能は「ホストが参加人数を絞っている場面」を想定して設計されているとされる。これは裏を返せば、発言枠を限定したライブチャットほど、誰を発言者として招くかという運用判断がその場で求められるということでもある。

Threadsのコミュニティ機能とは?使い方とライブチャットの新機能、企業アカウントでの活用法でも触れたとおり、ライブチャットは炎上や荒らしが起こり得る場でもある。挙手機能で発言希望が集まった際にどう採用・不採用を判断するか、進行役とは別にモデレーション専任を置くかどうかを、イベント開始前に決めておく運用が望ましい。

運用に組み込む前に確認したい3点

企業アカウントが実際にライブチャットへの新機能を活用するかどうかを判断する前に、次の3点を自社の環境で確認しておくと手戻りが少ない。

  1. Web版の表示状況:自社が運用するThreadsアカウントで、Web版からライブチャットを開始・参加できる状態になっているか。段階的な展開の可能性があるため、まずは実機で確認する。
  2. 挙手機能の通知設計:挙手があった際にホスト側へどのように通知が届くか、通知を見落とした場合の表示の残り方を、小規模なテスト会話で事前に確認しておく。
  3. ライブリアクションの集計可否:会話全体への反応がどの程度集まったかを後から振り返れるか。Threadsアプリ内のインサイト機能でライブチャットの反応数まで追えるかどうかは、本稿執筆時点の一次情報に明記がなく、実際の画面で確認する必要がある。

類似機能との位置づけ

リアルタイムの音声・テキストでの集まりという点では、X(旧Twitter)のSpacesやInstagramライブと役割が重なる部分がある。ただし設計の重心は異なる。

観点ThreadsライブチャットX SpacesInstagramライブ
形式テキストのグループチャット音声中心動画配信
参加者の表現手段メッセージ・リアクション・挙手発言(ホストが許可)コメント・いいね
同時参加の上限最大150人(メッセージ送信)配信規模により変動配信規模により変動
プラットフォームモバイルアプリ+Web版(2026年9月〜)モバイルアプリ中心モバイルアプリ中心

テキストベースで参加者の発言権を「挙手」という形で明示的に管理できる点は、Threadsライブチャットに特有の設計だ。音声や動画のハードルを避けつつ、双方向のやり取りを残したいイベントには向いていると言える。

FAQ

Q. ライブリアクション・挙手機能・Web対応はいつから使えますか。

A. Social Media Todayの報道では、2026年9月29日に発表されたと報じられている。全ユーザーへの展開タイミングの詳細(段階的ロールアウトの有無など)については、本稿執筆時点の一次情報に明記はない。

Q. Web版のライブチャットでも、ライブリアクションや挙手機能を同じように使えますか。

A. 本稿執筆時点のSocial Media Todayの報道に、Web版での機能差についての詳細な記載はなく、確認できていない。

Q. 日本でもこれらの新機能は使えますか。

A. 今回の発表はオーストラリアへの展開拡大に言及しているが、日本での提供時期については本稿執筆時点の一次情報に明記がない。自社のThreadsアプリ・Web版での表示を直接確認するのが確実だ。

Q. ライブチャットを企業アカウントで使うには何が必要ですか。

A. ライブチャットの基本的な開始方法やコミュニティ連携については、Threadsのコミュニティ機能とは?使い方とライブチャットの新機能、企業アカウントでの活用法で解説している。

まとめ

  • Threadsは2026年9月29日、ライブチャットに「ライブリアクション」「挙手機能」「Web版対応」の3機能を追加したと報じられた
  • ライブリアクションは会話全体への絵文字反応、挙手機能は参加人数を絞ったライブチャットでの発言希望の表明に使う
  • Web版対応は「most-requested feature」と位置づけられ、モバイルアプリのインストールが参加の前提でなくなる可能性がある点が企業アカウントにとって重要
  • 挙手機能を使う場合は、発言者の採用判断とモデレーション体制をイベント前に決めておく必要がある
  • 日本への展開時期やWeb版での機能差は本稿執筆時点で確認できておらず、自社環境での表示を直接確認する必要がある

出典

  • Social Media Today「Threads expands live chat engagement options」2026年9月29日(socialmediatoday.com)
  • Meta「Live Chats on Threads: Because Big Moments Are Better Together」2026年4月(about.fb.com)

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