Threadsがカスタムいいねをテスト、絵文字やGIFをいいねに設定できる新機能を解説
Threadsがプロフィールに連動するカスタムいいね(絵文字・ステッカー・GIF)を韓国・ブラジル・インドネシアの一部ユーザーでテスト中と報じられた。日本未展開の現状と、企業アカウントが備えるべき点を整理する。
Threadsで、他のユーザーが自分の投稿に「いいね」を押したときの表示を、絵文字やGIFなど好みの見た目に変えられる機能がテストされている。2026年10月29日付のSocial Media Todayが報じたもので、対象は韓国・ブラジル・インドネシアの一部ユーザーに限られる。日本では展開されておらず、日本のユーザーや企業アカウントが今すぐ使えるわけではない。
本記事では、報じられている内容を整理したうえで、企業アカウントの運用担当者が日本展開に備えて考えておきたい点を解説する。なお、テスト段階の機能は仕様や名称が変わる、あるいは正式展開に至らない場合もある。以下の記述は報道時点の情報であり、断定は避けて読んでほしい。
この記事の要点
- Threadsが「カスタムいいね」をテスト中と報じられた(2026年10月29日、Social Media Today)
- 対象は韓国・ブラジル・インドネシアの一部ユーザーで、日本は含まれない
- 設定はプロフィールに連動し、投稿ごとに変える方式ではないと報じられている
- 絵文字・ステッカー・GIFのような画像や動きのある表示を使えると伝えられている
- 日本展開の有無や時期は、公式発表では明らかになっていない
カスタムいいねとは何か
カスタムいいねは、ユーザーが自分のプロフィールに紐づけて好きなグラフィックを選び、他のユーザーがそのユーザーの投稿にいいねを押したとき、標準のハート表示の代わりにそのグラフィックが表示される、とされる機能だ。
Social Media Todayの記事によると、選べるのは絵文字、ステッカー、GIFといった画像や動きのある素材だ。ここで重要なのは、設定が投稿単位ではなくプロフィール単位だという点である。投稿ごとに「この投稿には炎、あの投稿には拍手」と使い分けることはできず、アカウントに1つの「いいねの顔」を持たせる設計だと伝えられている。
同記事では、季節やイベントごとにいいねの表示を差し替える使い方や、ブランドが商品・キャンペーンに合わせて設定する使い方が、活用例として挙げられている。さらに、他のユーザーがどんな表示にしているかを見たくて、より多くの投稿にいいねを押す行動が生まれ、エンゲージメントが増える可能性にも触れられている。
報じられている内容の整理
| 項目 | 報じられている内容 |
|---|---|
| 機能名 | カスタムいいね(custom like) |
| 状況 | テスト中 |
| 対象地域 | 韓国・ブラジル・インドネシア |
| 対象ユーザー | 一部(select users)のユーザー |
| 設定単位 | プロフィールに連動(投稿ごとではない) |
| 素材 | 絵文字・ステッカー・GIFなど |
| 日本での提供 | なし(未展開) |
| 設定手順・適用条件 | 公式発表では明らかになっていない |
| 正式展開の時期 | 公式発表では明らかになっていない |
一次情報と報道日
今回のテストは、ThreadsのトップであるConnor Hayes氏の投稿を情報源として、Social Media Todayが2026年10月29日に報じた。同記事は、テストの対象が韓国・ブラジル・インドネシアの一部ユーザーであるというHayes氏の説明を伝えている。出典となった投稿は、Threads上のアカウント「@conno_r」の投稿として記事内でリンクされている。
一方で、Metaの公式発表では、カスタムいいねの仕様は説明されていない。そのため、次のような詳細は明らかになっていない。
- テストの開始日と終了時期
- 選べる素材の範囲や、GIFの提供元
- 企業アカウント(ビジネスアカウント)でも設定できるか
- 不適切な素材に対する審査の仕組み
- 日本を含む他地域への展開計画
仕様の細部は「報じられている」範囲にとどまるため、運用判断に使うときは公式の続報を待つのが安全だ。
日本では使えない
カスタムいいねは、日本では展開されていない。対象はあくまで韓国・ブラジル・インドネシアの一部ユーザーである。日本のアカウントで設定画面を探しても、現時点では見つからない可能性が高い。
Threadsはこれまでも、新機能を一部の国や一部のユーザーで試してから広げてきた。ただし、テスト中の機能がすべて正式展開されるとは限らない。カスタムいいねについても、日本に来る時期、あるいは来るかどうかは、公式発表では明らかになっていない。
日本のThreadsの現在地
日本はThreadsの重要な市場のひとつだ。当サイトのThreadsとは?使い方・企業アカウントの始め方と2026年の活用ポイントでも触れているとおり、2026年に入ってThreadsの月間利用者は5億人規模に達し、日本でも利用時間が伸びている。企業アカウントが運用に本腰を入れ始めた時期でもあり、新しい表示機能がブランドの見え方に影響する余地は大きい。
図解で見る仕組みと展開状況
カスタムいいねは、プロフィールに設定した表示が、他のユーザーのいいね時に反映される仕組みと報じられている。テスト対象は韓国・ブラジル・インドネシアの一部ユーザーで、日本は含まれない。
なぜMetaはいいねを変えようとするのか
公式にはテストの狙いが語られていないため、ここからは報道内容と過去の動きから読み取れる範囲の話になる。断定はできないが、背景として次の3点が考えられる。
1. 表現の個性を出す手段を増やす Threadsはプロフィールの自己紹介欄にステッカーを追加できるようにするなど、プロフィールの表現力を高める方向の変更を続けている。詳しくはThreads、プロフィールbioにステッカー追加機能を導入。アニメーション・静止画に対応で解説している。いいねの表示をプロフィールに連動させる今回の動きは、同じ流れの延長線上にあると見ることができる。
2. いいねの押下を増やす動機づけ 他のユーザーの「いいねの顔」を見たいという好奇心が、押下回数を増やすかもしれない。Social Media Todayもこの可能性に触れている。ただし、実際に押下が増えるかどうかを示す数値は公表されていない。
3. クリエイターやブランドの囲い込み 自分だけの表示を持てることは、アカウントの愛着につながる。クリエイターやブランドにとって、プラットフォームに居続ける理由のひとつになり得る。
企業アカウント運用者が考えるべきこと
ここからは、企業アカウントの運用担当者に向けた独自の視点で、日本展開に備えて考えておきたい点を整理する。いずれも、機能が日本に来た場合を想定した準備であり、現時点で実施すべき作業ではない。
ブランド絵文字・独自GIFを設定できた場合のブランディング
企業アカウントが自社のロゴや商品イラスト、キャラクターをいいねの表示にできたとする。その場合、ユーザーが投稿にいいねを押すたびに、ブランドの象徴が相手の画面で動く体験になる。
たとえば飲料ブランドなら、新商品の発売週だけ、いいねの表示を商品の缶のアイコンに差し替える運用が考えられる。季節キャンペーンなら、春は桜、年末は雪の結晶といった差し替えもできる。いいねという日常的な行為が、ブランド接触の機会になる。
ただし、設定がプロフィール単位であるため、投稿ごとの出し分けはできない。「この投稿だけキャンペーン用の表示にする」という使い方は想定されていない。設定するなら、アカウント全体の印象に合う表示を選ぶ必要がある。
設定の判断基準を先に決めておく
テストの対象国では、ユーザー個人が自由に表示を選べると報じられている。企業アカウントでも同様の自由度があるかは明らかになっていないが、仮に設定できる場合、次の基準を社内で決めておくと動きやすい。
| 判断項目 | 決めておく内容の例 |
|---|---|
| 素材の選定 | 自社の商標・キャラクターを使うか、汎用の絵文字にとどめるか |
| 変更の頻度 | 月1回、四半期ごと、キャンペーン時のみなど |
| 承認フロー | 担当者の判断か、広報・法務の確認を経るか |
| 戻し方 | キャンペーン終了後に標準表示へ戻す担当と期限 |
ブランド毀損リスク
自由度が高い機能には、運用上のリスクもある。想定されるのは次のような点だ。
- 文脈とのずれ: 明るいアニメーションのGIFを設定したまま、災害や事故に関する投稿を出すと、読み手に不謹慎な印象を与える。深刻な話題の投稿にいいねが付くたびに、はしゃいだ表示が出る事態になりかねない
- 著作権・肖像権: 外部のGIF素材やキャラクターを使うと、権利処理の問題が生じる。素材の出自を確認できないGIFは避けたい
- 放置: 季節限定の表示を戻し忘れると、時期外れの印象を与える。bioステッカーでも同様の放置リスクがあり、設置と撤去の運用ルールが必要になる点はThreads、プロフィールbioにステッカー追加機能を導入。アニメーション・静止画に対応でも述べた
- 解釈の揺れ: 絵文字は国や世代によって受け取られ方が異なる。海外では無難な絵文字が、日本では別の含意を持つ場合もある
いいねが「意味を持つ」ことへの備え
いいねの表示が個性を帯びると、いいねの意味が変わる可能性がある。標準のハートであれば単なる共感の合図だが、ブランド固有の表示になると「公式からの応答」に近く見える場合がある。
同じことは企業側の行動にも言える。企業アカウントが他者の投稿にいいねを押したとき、相手の画面にブランドの表示が出るなら、いいねの押し方そのものがブランドの態度表明になる。炎上気味の投稿や政治的な話題に、うっかりいいねを押した場合の影響も大きくなる。いいねの運用ルール(どのような投稿にいいねを押してよいか)を、現時点から整えておく価値はある。
日本展開に備えた準備
日本で提供される時期は不明だが、次の準備は機能の有無にかかわらず役に立つ。
- ブランド素材の棚卸し: ロゴ・キャラクター・アイコンのうち、小さなサイズで視認できるものを洗い出す。いいね表示は小さく表示されるため、細かい文字入りの画像は向かない
- 権利関係の整理: 使えるGIFや絵文字の権利者と利用範囲を確認し、一覧にしておく
- 運用ルールの文書化: 上の表の判断項目を、社内ルールとして明文化する
- 広告との整合: Threads広告を運用する場合、広告クリエイティブとプロフィールの印象を揃える。広告出稿の前提条件の変化はThreads広告、Instagramアカウント不要へ ユーザーネーム一致要件を廃止で整理している
- 効果測定の設計: 導入前後でいいね数・リーチ・プロフィール訪問数を比較できるよう、現状の数値を記録しておく
他のThreads新機能との位置づけ
カスタムいいねは、Threadsが相次いで追加しているプロフィールと表彰に関する機能の一つとして見ると位置づけが分かりやすい。優れた投稿に付与される表彰機能についてはThreads「Gems」とは?優れた投稿・返信を表彰する新機能と企業アカウントの備え方で解説している。Gemsは投稿の質を評価する仕組み、カスタムいいねは反応の見せ方を変える仕組みで、役割が異なる。どちらも一部の地域から試す形で始まっている点は共通している。
よくある質問(FAQ)
Q1. カスタムいいねは日本で使えるか
使えない。テストの対象は韓国・ブラジル・インドネシアの一部ユーザーで、日本は含まれていない。日本での提供予定は、公式発表では明らかになっていない。
Q2. 投稿ごとにいいねの表示を変えられるか
報じられている範囲では、設定はプロフィールに連動しており、投稿ごとに変える方式ではない。
Q3. 企業アカウントでも設定できるか
公式発表では明らかになっていない。テスト対象は「一部のユーザー」とされており、アカウント種別ごとの扱いは説明されていない。
Q4. どんな素材を設定できるか
Social Media Todayは、絵文字、ステッカー、GIFといった素材を挙げている。選べる範囲や素材の提供元の詳細は明らかになっていない。
Q5. 今から準備できることはあるか
機能を利用できない現時点では、設定そのものはできない。ただし、ブランド素材の整理や権利確認、運用ルールの文書化は先に進められる。
Q6. 正式展開されるのはいつか
公式発表では明らかになっていない。テストの結果次第で、仕様の変更や見送りもあり得る。
まとめ
- Threadsが、プロフィールに連動するカスタムいいねをテスト中と報じられた(2026年10月29日、Social Media Today)
- 対象は韓国・ブラジル・インドネシアの一部ユーザーで、日本は未展開
- 設定は投稿ごとではなくプロフィール単位とされる
- 設定手順、企業アカウントの扱い、展開時期は公式発表では明らかになっていない
- 企業アカウントは、素材の棚卸し、権利確認、運用ルールの文書化を先に進めておくと、展開時に動きやすい
テスト段階の情報であるため、公式の続報が出た時点で内容を見直す必要がある。
出典
- Social Media Today「Threads launches custom like buttons」(2026年10月29日): https://www.socialmediatoday.com/news/threads-launches-custom-like-buttons/873267/
- Connor Hayes氏(Threads責任者)のThreads投稿(Social Media Todayが情報源として引用): https://www.threads.com/@conno_r/post/DfDgdSfCtCm
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